2025-09-01

石井です。
以前のブログで少しご紹介した、ウッドデッキなどに適した熱処理木材について取り上げたいと思います。
国産の杉で家をつくり、人への安全性を重視している弊社が屋外用の木材として選んだのは、江間忠木材の「エステックウッド」という製品です。
エステックウッド(S-TECH WOOD)とは、Sendai(仙台)Technologies Woodの略称で、宮城県で生まれた国産の特許技術「窒素加熱処理」で加工された熱処理木材です。
薬剤を一切使用せず、環境負荷が少ない無公害木材でありながら耐朽性・耐水性・保温・防腐・防虫・形状安定性に優れた特性を持ち、埋もれ木(うもれぎ)のような気品と風格がある天然新素材です。
埋もれ木は、地中に埋まった樹木が長い年月をかけて炭化して化石のようになったものです。
仙台市付近では、明治後期から大正期にかけて家庭用燃料として亜炭(石灰の一種)の採掘が盛んになると同時に、副産物である埋もれ木も豊富に掘り出されました。
埋もれ木に彫刻を施して磨きをかけた美しい木目の埋もれ木細工は、仙台独自の伝統工芸品になっています。
しかし、灯油が普及するにつれ、昭和30年代以降に亜炭採掘は幕を閉じ、副産物であった埋もれ木も採れなくなってしまいました。
仙台埋もれ木細工の伝統を存続させるために埋もれ木の復元について研究開発が行われ、一般木材(国産杉)から埋もれ木状の材料を製造できるようになりました。
今までの木材にはない特徴を数多く備えていることから、埋もれ木細工だけにとどまらず、建築材料として戸建住宅から公共施設まで幅広く使用されています。
エステックウッドについて 詳しくは【こちら】
埋もれ木細工について 詳しくは【こちら】