2026-06-16

建築士の周平です。
昨今の建築物で耐震性を高めることは極めて重要です。
しかし、耐震性を高めるだけで本当に大丈夫でしょうか?
「耐震」はその名の通り、地震に耐えるという考え方です。
地球の超巨大なエネルギーに耐えるという事ですから、たいへんな事です。
耐震は建物を固めてしまうので柔軟性に欠け、地震力を直接建物に与えてしまうというデメリットがあります。つまり家の中はかなり揺れるという事です。耐震は固めているので変形すると、元の状態に復元する事はできません。ですから、熊本の地震のように一度ダメージを受けた建物は耐震性能が下がっているので繰り返し受ける事により倒壊する可能性があります。このように耐震にするだけでは安心とは言えません。巨大地震が起こると、大きな余震が起こることは昨今の常識となっていますから、この繰り返し起こる大きな地震にも備えていた方が安心です。
そこで、この地球の巨大なエネルギーを建物自身に与えにくい、「制震」とか、「免震」とかいう考え方があります。


「制震」は骨組にダンパーとかを組み込んで、建物本体が力を受けにくくする考え方です。その制震部材の分、コストはアップします。以下は弊社施工例です。

免震は地震を免れると書きます。いわゆる地面と建物を切り離して、地震の力を建物に与えにくくしようとする考え方です。
実は昔の日本家屋は制震+免震となっており、地震の力が直接建物に受けにくくなっていました。
柱に何本もの貫を差して、木舞で組んだ土壁とする事によって、地震が来た時にしなやかにゆれ、倒壊しにくくなっていました。いわゆる「制震」です。


また、昔の日本家屋は基礎がなく、石場建てといって、石の上に柱を直接建て、乗っているだけで固定していませんでした。固定していないので地震が来ても滑るだけで、建物に力を与えにくくなっていました。いわゆる「免震」です。

私は住宅での地震対策は、免振で地震からの揺れを伝わりにくくし、建物はがっちりと強固に固める「耐震+免震」が良いと思っています。双方の利点を取り入れる工法です。

免震は現代の病院等で広く採用されている工法ですが、建物の下にゴムやダンパーを入れて免震層をつくるため、とても高価になり、住宅ではなかなか採用できませんでした。

そこで、出会ったのがこの「ねこ免震パッキン」です。

このパッキンは震度5以上の地震が来ると、滑って建物に地震の影響を受けにくくします。滑りやすくするためアンカーボルトの穴は一般的なものよりも少し大きめ。専用のパッキンを基礎と建物の土台の間にかますだけなので、一般的な工法と変わらず、とても簡単です。弊社の新築では全熱交換24時間換気扇の澄家を床下に設置する事が多いので、基礎断熱にする必要がありますが、このねこ免震パッキンは厚み4.5mmと薄いので基礎断熱に対応できます。(4.5mmの隙間は発泡ウレタンで塞いで断熱欠損ができなくしています。)
そのねこ免震パッキンを採用した土台の工事が以下、弊社施工時の写真となります。

仕上がりはこのようになります。


阪神淡路大震災でも東日本大震災でも熊本でも能登でも全て想定外の巨大地震です。
想定外が当たり前と思って、巨大地震が来る可能性を想定して、家づくりをしたいと思います。
それが、資金のある裕福な方だけが採用できるものではなかなか厳しいものがあります。
シロアリ対策にはアメリカカンザイシロアリからも守る「ホウ酸全構造体処理」、地震には「ねこ免震」、「メンテナンスフリーな仕上げの積極採用」による生涯メンテナンスコストの削減など、一般の方々が採用できるコストに見合った工法を研究し、広く提案できるものをこれからも模索していきます。
歩みを止めず、日々改善!
これからも竹田工務店株式会社はより良き家を求め続け、変化していきます。
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