外壁の工事(明石市木の家建替新築工事)

明石市の新築住宅の外壁の工事についてご紹介します。

今回の壁の仕上げは高千穂シラス(株)のスーパー白洲そとん壁Wかき落とし仕上げとなります(以後略してそとん壁と表現します)。そとん壁で仕上げると美しい外観となりますが、通気性が良く、防水性が高く、退色・劣化がないメンテナンス不要の機能性が高い才色兼備の優れた仕上げ材となります。

完成の外観はこんな感じになります。

 

家とはそもそも屋外の過酷な天候から家族を守るための居場所としてあるものですから、これから30年、40年以上住み続かれていく上で、長い年月を超えて快適で安心な家、そしてメンテナンスやそのコストの事も考えてつくっていかなければなりません。実は外壁の中には家を守るための様々な工夫がされています。この目には見えない壁の中の部分を重視する事が快適で長寿命な家をつくるための妥協できない大切な部分だと思っております。なぜかというと見えない部分の不具合は外壁をめくらなければならない大掛かりな工事となり、入居後の修繕や改良が難しい部分であるからです。だから決して新築時の見た目だけでなく、壁の中もしっかりと検討された長持ちで強いつくりにしなければなりません。

 

その壁の中身について以下説明させて頂きます。

 

外壁の面材は大建工業(株)のダイライトMSを採用しています。

こちらは構造用面材として、耐震の役割があります。外壁は開口部以外全てダイライトMSを張り、建物の揺れを減らし、壁のひび割れを軽減します。

外壁の面材で重視する性能は透湿性です。この透湿性が少なければ壁の中が結露し、カビが増殖しやすい上、大切な構造材が腐りやすくなるため地震時の倒壊のリスクが高まります。

一般的に多く採用されている構造用合板やOSBは木のように見えますが、木を接着剤で固めたものでありますので、接着剤がこの透湿性能を妨げます。ですから、合板やOSBなど木を接着剤で固めた製品は結露を引き起こし、カビや腐朽菌を増殖し、木を腐らせるので地震時に建物を倒壊させやすい材料であると言っても過言ではありません。

下の写真は透湿性能が少ない面材を使った事により、壁の中が結露して構造体が腐朽した状態です。安価というだけで構造の腐朽のリスクを高める材料は避けたいものです。

 

続いて透湿防水シートを張ります。字の通り、湿気を通して防水するシートです。第一の目的は防水です。表面の仕上げ材も防水性能はありますが、何らかの不具合で雨が侵入してきた場合でも、このシートと防水テープで雨漏りしないようにします。外壁の表面は日差しや風雨にさらされ過酷な状況にあります。表面の材料は劣化するものと考え、二重三重の防水対策を考えるべきです。なぜなら、雨漏りはたいていの場合壁の中で起こり、たいていが室内に出てこないもの。気づかないうちに壁の中を腐らせているかもしれません。そのため、壁の中こそしっかりと防水しなければなりません。

透湿防水シートの第二の目的は透湿です。壁の中に湿気が入ってきても、湿気を外に排出し、構造材などの木部が腐らないようにしています。

更に透湿防水シートに第三の目的を付加しました。それは遮熱です。断熱は家を布団にくるむような考え方、寒さ対策と内部の空調効率は良くしますが、夏場の日射対策には不十分だと言われています。その夏の暑さ軽減のため透湿防水シートに遮熱機能を付加したタイベックシルバーを採用しています。

 

窓の周囲は両面接着の防水テープでしっかりサッシと密着させます。窓の下は万が一サッシから漏水があったり結露しても問題ないようフクビのウェザータイトという専用部材を用いて水が排出できるようにしています。

 

換気扇やエアコンの穴はこの時点でパイプ(スリーブ)を入れて専用部材と両面テープで透湿防水シートに密着させ防水しておきます。外壁を仕上げてから壁に穴をあけると透湿防水シートが破れて雨漏りのリスクが高まります。ですから、エアコンの位置や外壁を貫通するものの位置は外壁の工事の前に決めておかなければなりません。

 

透湿防水シートの上に通気胴縁という桟を設置していましたが、これは通気層を確保するためのものです。通気層は湿気の排出、雨が侵入した場合の雨水の排出、遮熱の3つの意味があります。壁の上と下に隙間を設け、空気が流れ、水が排出されるようにしています。この隙間には虫が入らないように防虫金網を設置します。

 

通気胴縁の上にラス地という木の板を設置していきます。ラス地は左官材料を塗るための下地です。国内の材木利用促進に寄与するため、国産の杉板を採用しています。

 

ラス地の上にモルタルラミテクトという防水シートを張っていきます。先ほどの通気層で防水はしていますが、人が工事するものですので、気づかない不具合が出てしまうかもしれません。そのため二重三重の防水対策をしています。

 

モルタルラミテクトの上にラスという金網を張ります。ラスは左官材料が壁にくっつくようにするためのものです。

 

その上にようやく左官材料を塗っていきます。今回の仕上げはそとん壁という左官仕上げですが、まずは、下塗りです。そとん壁の下塗りは粒子が細かく雨のしみこみを抑える効果があります。

 

次にそとん壁の上塗材を塗っていきます。

そとん壁をかき落として仕上げていきます。

 

外壁の完成です。

 

次の工程のブログはこちら→ 24時間全熱交換型換気システム・基礎断熱 ~吹抜は仲良し家族になるための装置(明石市 木の家新築)~

 

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