建前・上棟(明石市 木の家注文住宅新築建替え工事)

明石市の木の家建替え工事で建前をしています。建前とは木造の構造の骨組を一気に組み上げる工程です。多くの人手が必要です。今回は8人の大工とレッカーで組み上げていきます。

 

まずは柱を土台のほぞ穴に差していきます。それぞれの柱に番付けされていますので、応援大工も何の説明もなく次々と柱を立てていきます。

 

1階の柱ができると胴差し、2階床梁をクレーンで上げて組んでいきます。胴差しとは建物外周部の2階床を受ける構造材です。梁とは柱と柱をつなぐ横にかけた構造材です。順番に組み上げる必要がありますので、棟梁が組み上げる順番を決めながら一本一本組んでいきます。棟梁とはその現場の大工の責任者の事です。

 

梁がレッカーで所定の場所に来るとほぞ穴に柱を合わせ、カケヤや胴付きでたたいて組んでいきます。カケヤとは大きな木槌の事です。胴付きとは下から胴差しや梁を叩く道具の事です。

 

胴差し、2階床梁が組みあがると、柱を垂直にして、仮筋違(カリスジカイ)で固定し、それから2階の床板を設置していきます。今回はスギムクボードを採用しています。ムクボードは国産無垢材の性質を損なわないパネルです。桧と杉がありますが、今回は杉です。節はありますが、そのまま見せてもきれいな材料です。軒天(外周部の屋根の裏)はそのままムクボードを見せる設計としています。ムクボードは柱がある部分等切り欠いて、予め準備しています。番付けに合わせ所定の場所に並べ、釘を打っていきます。

 

 

床板が張り終わると、2階の柱を設置し、桁、梁を設置していきます。桁とは屋根の一番低い部分を受ける横の構造材です。

 

複雑な部分は現場で鑿(ノミ)を叩いて加工して微調整をしていきます。こちらは谷木が乗る部分です、谷木とは屋根の谷になっている部分の屋根を受ける部分の構造材です。

 

コケ起こしを(写真の斜めの長い道具)使って、柱を押し、防風下げ振り(手前の柱に添わしている道具)を見て柱の垂直を見ていきます。垂直になったら仮筋違(斜めに設置している木)を釘で留め、建物を垂直にしていきます。仮筋違は仮ですので、上棟後に筋違につけ変えます。

 

小屋束を立て、母屋を設置します。母屋とは屋根を受ける横の構造材です。小屋束は母屋を支える構造材です。

 

棟木を設置しました。棟とは構造材で一番高いところにある横たわった構造材です。この棟木を設置する事が棟上げ又は上棟と言い特別なものです。

 

谷木を設置しています。

 

垂木を設置していきます。垂木とは屋根の板を受ける材料です。今回は4寸角(12cm)と特別太いので、登り梁と呼ぶべきかもしれません。柱と同じ太さなので、数人で力を合わせ設置していきます。コーチボルト(ラグスクリュー)と呼ばれる太さ12mmの先がとがったボルトで留めていきます。

 

先ほどの谷木を手ノコで切断します。屋根と屋根と軒樋が交差する複雑な部位です。長さは現場で調整します。

 

下屋が設置される部分をノミで調整していきます。下屋とは下の屋根の事です。

 

垂木(登り梁)の間に野地板受けをつけていきます。野地板とは屋根の板の事です。今回は厚さ24mmのスギムクボードを野地板として使います。分厚い野地板を極太の垂木に釘で留め付ける事により、地震が発生しても建物がねじれないようにします。今回は高さ規制が厳しいため、建物の高さが低くなるので、2階の天井高を確保するため、このような特別な組み方としています。

 

スギムクボードの野地板を設置していきます。野地板も予め作業場で加工しています。

 

お施主様に幣串に記名して頂きます。裏は施工者の私が書きます。幣串は上棟式の際、棟(屋根の一番高いところ)に飾ります。

 

上棟式において棟梁、これから入る大工、監督の私が屋根、に登り、儀式を行います。

 

「千歳棟~(バンバン)。万歳棟~(バンバン)。永栄棟~(バンバン)」棟梁の掛け声のもと玄能という金槌を棟にたたきつけます。千年も万年も末永くという想いを込めてこれからの工事の安全とこれからの住まれる方の幸せを祈願します。

 

お供えの洗い米、塩、酒を屋根の四方に撒き、お清めします。

 

お供えの酒で乾杯、お施主様のご挨拶を頂きます。

 

今回も無事、上棟が終わりました。今後も安全に工事を進めてまいります。

 

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