【ブログ】基礎断熱にする理由

【ブログ】基礎断熱にする理由

今回(新築施工例 大きな吹抜がある大屋根の家(神戸市西区))は床下から給気する換気システム「澄家」を採用しているため、基礎断熱としています。

全熱交換24時間換気システムである

澄家は花粉やPM2.5を室内に入れません。

床面排気のため、ハウスダスト対策が優れています。

花粉症に悩まれている御主人にとって、必須の換気システムとなっています。

 

基礎断熱は床下を室内と考え、基礎の外周部の立上りに断熱材を貼り付けて断熱する方法です。

今回は基礎の外周部の内側に断熱材を貼っています。地中は温度が安定しているので、土間は外周部だけ断熱材を貼っています。

 

基礎断熱のメリットとして以下が上げられます。

①床下に外気が通っていないため、配管や配線により床下に熱が逃げない。

気密確保のため、外周部は基礎と土台の間に気密パッキンを入れています。

基礎のコンクリートが完全に乾くためには何ヶ月もかかりますので、基礎と土台の間にパッキンをかましています。外周部は外気を床下に入れてはいけませんので、気密パッキンとしています。内部は換気システムの通風をよりまんべんなくするため、キソパッキンを設置しています。キソパッキンは床下の通風に優れた製品となっています。

 

②床下にほぼ虫がいない。ネズミも来ない。

外気の通気をシャットアウトする工法のため、外気に対してスキマがありません。

そのため、床下に外部から虫やネズミが入れない工法となっています。

下の写真でピンクのブクブクしている部分は発泡ウレタンです。ボード状の断熱材ではスキマがあく部分に発泡ウレタンを詰めて断熱性を高めていますが、これによりさらにスキマが無くなります。

 

基礎断熱で注意しなければならない事に以下の内容があります。

 

【基礎断熱の注意点①】

基礎断熱は気密性が高いため、機械による床下通風が別途必要。

これはシロアリ対策です。シロアリは通風を好みません。従来は基礎の要所要所に換気口を設け、なるべく風通し良くするようにしていました。こちらは24時間換気システムの澄家が解決します。澄家の給気は床下からとなっており、床下に新鮮空気を送っています。よって、常時床下を換気しているので、床下は常に通風されています。

 

【基礎断熱の注意点②】

床下の空気をきれいにする必要がある。

基礎断熱は、上の理由で床下の通風を別途確保する必要がありますが、その場合大抵が床に給気ガラリを設けて床下の空気を室内に入れます。床下はシロアリ予防や防腐対策の薬をまきますが、従来の合成殺虫剤や農薬系のシロアリ予防薬では少なからず人体に悪影響があります。

基礎断熱のシロアリ予防はホウ酸処理が必須です。

弊社では人体に無害のボロン・DE・ガード工法(ホウ酸処理)をしているため、問題ありません。写真の材木が白く汚れているように見えますが、これはホウ酸を散布しているためです。ホウ酸は結晶化して材木に付着するので、しっかりとホウ酸処理されている証拠となっています。

 

【基礎断熱の注意点③】

基礎断熱は床下がカビやすい。

床下の基礎のコンクリートが完全に乾くためには何ヶ月もかかります。基礎断熱は外気を床下に入れない工法のため、生乾きのコンクリートの湿気が床下に溜まります。そのため、床下がカビだらけになるという事故がしばしば報告されています。それを防ぐため、弊社では工事中でも床下にサーキュレーションを複数台設置し、24時間通風換気して、床下がカビないようにしています。入居後は換気システムの澄家により、床下のカビ対策ができています。基礎断熱は機械による床下換気が必須です。

 

【基礎断熱の注意点④】

床下をより清掃する必要がある

床下から給気するため、床下の清掃は床断熱よりも更に丁寧にしないとホコリが室内に入ります。今回も完成してから点検を兼ねて私が床下に潜り、丁寧に粉塵やゴミを掃除しました。

 

竹田工務店(株)では家守り点検として、入居されてから1年後、3年後、5年後、10年後・・・と生涯無料点検します。その際床下に潜ってくまなく点検します。基礎断熱を採用している家は床下がきれいで虫がいないため、とても楽で点検しやすくなっています。床下は居住環境に意外と近い距離にありますので、こういった事からでも安心という事が言えるかもしれません。

 

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